殺害準備の過程を詳細に書き込み「準備完了」(産経新聞)

【法廷ライブ 秋葉原17人殺傷 第2回】(6)

 《加藤智大(ともひろ)被告(27)がインターネット上の掲示板に書き込んだ内容を、検察官が次々と読み上げていく。「みんな死んでしまえ」などと殺人の予告を思わせる書き込みをしていた加藤被告。閲覧者は減っていったが、それに対する怒りを書き込んでいるのが分かる。事件を起こすまでの加藤被告の心理状態が分刻みで再現されているようだ》

 検察官「(平成20年)5月31日6時1分37秒、ネットいじめ」

 検察官「同じ日6時21分43秒、だれもいなくなった。ねらい通りなんでしょ」

 検察官「5月31日6時22分28秒、少しだけ書いてくれる人がいたけどいなくなった。してやったりなんでしょ」

 《こう書き込みが続いた後、加藤被告は怒りを爆発させるように、「ふざけんな。やるならできるだけ他人を巻き込んでやろう」「目標100人くらい」などと殺人を予告するような書き込みをしている》

 検察官「6月4日0時58分11秒、オレが事件起こしたらみんな『まさかあいつが』って言うんだろうな」

 検察官「6月4日0時58分58秒、『いつかやると思ってた』そんなコメントするやついたら、そいつは理解者だったかもしれない」

 検察官「6月4日1時7分4秒、『現実でも1人、ネットでも1人』と書き込んでいます」「6月4日1時43分23秒、ブサイクだから。終了」

 《加藤被告は、手元に持った紙に目をやり、何か書き込んでいる。さらに、検察官による書き込みの読み上げが続く。派遣会社で働いていた加藤被告が、一度は「派遣先が変わる」と告げられながら、再び同じ工場で働くように伝えられた際の心理が、書き込まれている》

 検察官「6月5日4時52分41秒、ああそういえばクビ延期だって」

 検察官「6月5日4時53分22秒、別におれが必要なんじゃなくて、新しい人がいないから取りあえずクビは延期なんだって」

 検察官「6月5日5時5分5秒、今までそうやって耐えてきた。もう半年だし、そろそろ限界」

 検察官「6月5日5時49分51秒、なんだかんだでちゃんと出勤するオレって何なの」

 《派遣先に行ったら、作業着がなかった際の書き込みも読み上げられる》

 検察官「6時17分3秒、作業場行ったらつなぎ(作業着)がなかった。やめろってか、分かったよ」「あざやかに帰宅。やってらんね」

 検察官「6時21分、すんなり出れたし。守衛は出る方にも気を使わなきゃだめだよ」

 検察官「6時31分11秒、お前らクビ切っておいて人が足りないから来いだと」「おかしいだろ。つなぎ発見したってメールきた。隠していたんだろうが」

 検察官「7時12分53秒、会社のやつが部屋に先回りしている予感」

 検察官「7時43分53秒、『やっぱり会社のやつがいた。つなぎあったよだと。自分で隠しておいてよく言うよ』と書き込んでいます」

 《この後、殺害の具体的な準備をする様子を再現するような書き込みが続く》

 検察官「8時48分1秒、スローイングナイフを通販してみる。殺人ドールですよ」

 検察官「6月5日10時44分23秒、明日福井に行ってくる」「往復2万かまあいいや」「犯罪予備軍って日本にはたくさんいる気がする」

 検察官「6月5日12時2分14秒、ちょっとしたきっかけで犯罪者になったり思いとどまったり。やっぱり人って大事だと思う。人とかかわり過ぎると怨念(おんねん)で殺すし、孤独だと無差別に殺すし。難しいね」

 《検察官は「その1分後ですが…」と断って、次の書き込みを読み上げる》 検察官「だれでも良かった、なんか分かる気がする…。東京の道路ってめんどくさい」

 検察官「6月5日12時33分21秒、トラックで行くのは無謀かもしれん」

 検察官「12時39分36秒、在庫ないのか。残念」

 《在庫とは、ナイフのことなのだろうか。はっきり分からないが、加藤被告は翌日、福井で凶器とされるナイフを購入している》

 検察官「13時6分36秒、片道4時間か」

 検察官「6月5日15時23分、ちょっとしたことで切れる、幸せな人がよー言う。いつも悪いのはおれ。いつも悪いのはおれだけ」

 検察官「6月5日18時59分30秒、一歩踏み出したら後は行くだけ」

 検察官「19時2分58秒、取りあえず明日は頑張ってみるよ」

 《書き込みの読み上げが続く。事件2日前になると、加藤被告はかなりはっきり殺人予告を行っている》

 検察官「6月6日0時3分1秒、着信20件とかふざけてるだろ」

 検察官「6月6日2時48分47秒、やりたいこと殺人、夢、ワイドショー独占」

 検察官「6月6日2時54分4秒、工場で大暴れした。被害が人とかじゃなくて良かった」

 検察官「同じ日の3時4分56秒、あ、もしかしてこのスレとかもさらされるのかしら」

 《加藤被告は書類に目を伏せ、なにやら書き込みをしている。表情は変わらない》

 検察官「6月6日8時15分8秒、0826のこだまに乗れる。乗り換え5分でひかりに」

 検察官「6月6日20時49分55秒、ナイフ5本買ってきました」

 検察官「6月7日8時3分27秒、今日は秋葉原。お金をつくりにいく」

 検察官「6月7日13時14分32秒、レンタカーに空きがなかった。トラックじゃ仕方ないかも」

 検察官「同じ日の13時16分38秒、車がないとお話にならないんだが。13時23分、あまり軽いのだと困るし」

 検察官「6月7日15時35分23秒、大きい車借りるにはクレジットカードがいるようです。どうせおれは社会的信用なしですよ」

 《殺害に使うトラックを借りようとして、一度は借りられなかったことが、書き込まれている》

 検察官「同じ日の16時1分33秒、小さいころからいい子を演じさせられてきたし、だますのには慣れてる。悪いね、店員さん」

 検察官「6月7日16時3分57秒、無事借りれた。準備完了だ」

 《被告は手元の紙に目を落としたまま、左手で鼻をこすった。表情は変わらない》

 検察官「6月7日19時33分56秒、明日は運転するんだからお酒は控えめに。死ぬ気になればなんでもできるだろ、死ぬ気にならなくても何でもできる人のセリフですね。もっと高揚するかと思った。冷静な自分にびっくりする」

 《検察官は、さらに書き込みの読み上げを続ける》

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総務政務官「検察捜査は検証に値する」(産経新聞)

 民主党の階猛(しな・たけし)総務政務官は28日の参院総務委員会で、小沢一郎幹事長の秘書だった衆院議員の石川知裕容疑者の逮捕に関し、「被疑事実がマスコミ報道と違う。政治資金収支報告書の記載漏れが逮捕に値することなのか、当然検証に値する」と述べ、検察の捜査に疑問を投げかけた。

 階氏は石川容疑者と同じ衆院当選2回で、18日に開かれた同期13人による「逮捕を考える会」に参加した。これらの行動が政府による検察への圧力ととられることを警戒した平野博文官房長官は出席した政務官らに活動自粛を求めていた。しかし、階氏はこの日の答弁で「検察は十分行政府のコントロールが及んでいないので、いろいろ検証すべきポイントはある」と、今後も政務官としてではなく一人の国会議員として検証を続ける考えを強調した。

 また、小沢氏のおひざ元の衆院岩手1区選出である階氏は「小沢氏は黙秘権があるにもかかわらず記者会見で説明した。検察も公衆の面前で説明した方がすっきりする」とも述べた。これに対し、原口一博総務相は「十分指導していきたい」と語り、階氏に自重を求める考えを示した。

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外国人参政権推進派の支柱が撤回 長尾教授「明らかに違憲」(産経新聞)

 外国人に地方参政権を付与できるとする参政権の「部分的許容説」を日本で最初に紹介した長尾一紘(かずひろ)・中央大教授(憲法学)は28日までに産経新聞の取材に応じ、政府が今国会提出を検討中の参政権(選挙権)付与法案について「明らかに違憲。鳩山由紀夫首相が提唱する東アジア共同体、地域主権とパックの国家解体に向かう危険な法案だ」と語った。長尾氏は法案推進派の理論的支柱であり、その研究は「参政権付与を講ずる措置は憲法上禁止されていない」とした平成7年の最高裁判決の「傍論」部分にも影響を与えた。だが、長尾氏は現在、反省しているという。

 長尾氏はドイツにおける部分的許容説に影響を受け、昭和63年に論文「外国人の人権−選挙権を中心として」を発表。「地方議会選挙において、外国人に選挙権を認めることに、憲法上特段の障害は存在しない」と主張し、「部分的許容説は合憲」との立場をとった。ただ、当時から「政策論としての(参政権)導入には大反対だった」という。

 昨年9月に民主党政権が誕生し、外国人への地方選挙付与が現実味を帯びたことで、長尾氏は自説に疑義を抱き始めた。政治思想史の文献を読み直し、昨年12月の段階で、理論的にも状況の変化という理由からも、「部分的許容説は維持できない。違憲である」との結論に達した。

 また、昨年2月、韓国での在外選挙権法成立で、在日韓国人が本国で国政参政権を行使できるようになり、状況は一変したと考えた。長尾氏は「現実の要素が法解釈に影響を与える『立法事実の原則』からも、部分的許容説はもはや誤りである」と語る。自身が学説を紹介したことで外国人参政権付与が勢いづいたことに関しては「私の読みが浅かった。慚愧(ざんき)に堪えない」と述べた。

 さらに、焦点は「在日韓国人問題から中国人問題に移る」との認識を表明。政府が法案提出を検討していることについては、「とんでもない。国家解体に向かう最大限に危険な法律を制定しようというのは、単なる憲法違反では済まない」と警鐘を鳴らした。

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 鳥取県内で起きた連続不審死で、鳥取市の自営業、円山秀樹さん(当時57歳)に対する強盗殺人容疑で逮捕された同市の元ホステス、上田美由紀容疑者(36)が、円山さんから購入した家電製品の代金支払いに関する誓約書とみられる文書を、円山さんが殺害される前日の昨年10月5日に書いていたことが分かった。この日に円山さんから3度の電話を受けていたことも既に判明しており、県警捜査本部は、5日の一連の出来事が殺害の動機につながったとみて調べている。

 文書は、円山さんの鳥取市内の事務所に残されていた。「車2台分は家電製品の代金とは関係ありません」との内容が書かれ、上田容疑者の名前と「2009年10月5日」の日付が入っていたという。文書を見た円山さんの次男は、「代金を払っていないので代わりに車2台を譲るが、代金は別にきちんと払う、と約束した誓約書だと思った」と話している。文書は捜査本部が入手している。

 上田容疑者は昨年8〜9月、円山さんから家電製品12点、計123万円相当を購入したが、代金を払わないまま転売していた。

 10月5日には、上田容疑者と同居していた男(46)=詐欺罪などで起訴=名義の携帯電話に、円山さんが3回電話しており、代金の支払いを催促する内容だったとみられる。この携帯電話は上田容疑者が使っていたという。

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